ここで、私が長年使用してきたTokinaAT-X340 AF(ⅠorⅡ)100-300mmF4との比較をしたいと思います。(あくまで主観です)
TokinaAT-X340 AF(ⅠorⅡ)100-300mmF4が上
・手持ちでのホールド性(重心バランスが、レンズ中央寄りのため)
・ボケ描写
・発色
・MF時のヘリコイドの操作性
・周辺光量(ズーム域全体で若干上?という印象です)
SIGMA APO 100-300mm F4 EXが上
・携行性(TokinaAT-X340 AFよりも大分軽く感じます。)
・近接撮影時のシャープネス
・遮光性の高いバヨネットフードの採用(ただし、PLフィルター使用時には、マイナス要因となる)
・ピントリングのAF/MF切り替え機構の採用
・AF性能(AFの速度は、TokinaAT-X340 AFよりも少し速く感じる程度ですが、AFの「迷い」の点ではSIGMAが少ないので、多分、動体予測のAF精度はSIGMAが上でしょう。また、レンズ駆動時のショックもSIGMAが断然少ないので、総合的に見てSIGMAが上と見るべきでしょう)
なお、実写での解像度は、両機種とも同等、もしくはSIGMAが若干上?、という感じを受けます。
シャープネスやコントラストの高さは、TokinaAT-X340 AFに全く引けを取らないのに、Tokinaよりも穏やかな描写をする印象です。シグマEXシリーズの個性でしょう。
100-300mm F4レンズは、携行性や明るさの点で実用性が高い(個人的見解)のですが、このスペックのレンズは、フィルム時代にSIGMAとTokinaからリリースされたのみで、他社から発売されることはありませんでした。最近になってCanonから100−300mm F2.8が発売されましたが、このレンズは、従来の「サンニッパ」をズーム化したものと考えるべきでしょう。(尚、SIGMAは、120−300mm F2.8のレンズを、フィルム時代からつい最近に至るまで、発売していました)
今の技術で100-300mm F4を開発すれば、小型軽量化及び各種性能のアップを図った製品が発売できると思う次第ですが、「ナナニッパ」や開放F5.6クラスのレンズとは異なり、必要とする人が限られるようなので、販売面では苦しいのでしょう。70-200mmクラスでは、開放F4のレンズが各カメラメーカーから発売されているのですが…