10年くらい前から、超望遠ズームは、テレ側を600mmとする製品が主流となり、500mmまでのズームレンズは少なくなりました。一方で、600mmを必要としないユーザーにとっては、500mmまでのズームの中古相場が下がったので、入手しやすくなった感があります。
私も、400mmまでのズームを約20年愛用していたのですが、最近は、駅に限らず、沿線の撮影ポイントが減ったこともあり、もう少し長いレンズがあってもいいかな、と思うようになりました。そこで、最も安く入手できるSIGMA APO 170-500mmF5-6.3を購入し、何度か使ってみました。
テレ端まで伸ばした状態です。
焦点距離500mm開放での写りです。思ったよりはシャープに写っています。
しかし、開放F値6.3というのが引っかかるので、もう少し明るければなあ、と思っていました。そんな折(AF時代の製品でありながら)AF非対応のTokinaAT-X150 150-500mmF5.6を見かける機会があり、しかも、この出品物にはMD⇔αA変換アダプターが付属していました。1万円未満で入手出来そうなので、入札に参加したところ、予想通り9000円程度で落札できました。試写してみたところ、SIGMA APO 170-500mmF5-6.3を上回る印象です。
右下に写っているのは、K&F製MD⇔αA変換アダプターです。
携行性や操作性の点では、大幅に減点のレンズですが(笑)
Sonyα550、Tokina AT-X150 150-500mmF5.6+ KIPON MD⇔αA変換アダプター、1/320 絞り開放、ISO200
なお、K&F製MD⇔αA変換アダプターは良品で、正常に使用できましたが、各社のMD⇔αAバージョンの変換アダプターは、製造打ち切りの傾向にあるので、廃番直前のKIPONのMD⇔αA変換アダプターを別途に新品で追加購入しました。
なお、フルサイズでは、200mm付近を除いて確実に周囲がケラれます。このレンズでフルサイズ機を使いたいのであれば、Eマウント機で撮影するしかないでしょう。
(Eマウントのフランジバックから計算すると、アダプターの厚みを加えても周囲がケラれない変換アダプターがいくらか存在します。ただし、私はEマウント機を所持していないので、この件を検証出来ません。私は、このレンズをデジタル機材で使うときは、AマウントAPS-C機専用としています。)
Part2では、両者の比較テスト(実写のみ)の結果を掲載します。