労基署に行く Part1

2021年後半から2022年半ばにかけて、私の時間外労働手当が踏み倒されたことがありました。労基署に届け出たところ、会社側の落ち度(不正)が認められ、時間外労働手当は、全て会社から支払われました。その時のいきさつをこの場でレポートさせていただきます。同様の状況の方に、参考にしていただければ幸いです。

私が、現在の部署に配属されたのは2021年半ばで、この部署は時間外労働が非常に多いということは知っていました。

異動の当初は、時間外労働なしでの勤務でしたが、秋口から時間外労働が始まりました。
その理由は、(所属上長から)休業要請で休んだ時間分を残業してほしい、というものでした。
当時は、新型コロナウイルス感染症の蔓延が始まってから1年7ヶ月程度で、私の会社も休業要請を使って補助金を受けていました。
休業要請の補助金を受けるには、業務減という理由で従業員を休業させなくてはなりません。そのため、私も半日だけ勤務して、国から補償金を受け取っていた日が数日ありました。その分の賃金を受け取っているのだから、実質タダ働きにはならないだろうということです。

例えば、月に7時間分休業したならば、翌月は、定時終了後に、前月分の休業時間である7時間を残業(数日に分けて)してほしいとのことでした。
もちろん、違法ではありますが、私も「会社にこのくらいは尽くしてもいいかなあ」、と思い、この提案を承諾しました。
この時間外労働は、翌月は、その時間通りの勤務でしたが、所属上長から話があり、次の月から「君は働きが悪いので、無償で時間外労働を行ってもらう」という方針になってしまいました。(後述しますが、以前から、私の同僚も一定時間以上の残業手当は受け取れず、かなりの時間を無償で時間外労働を行っていました)

その後、繁忙期に重なったこともあり、毎日深夜の帰宅ということが続くこともありました。多い月では、時間外労働時間が月110時間以上(だったと思います)ありました。
私の勤務先の休日は、原則、日曜祝日と月に1回の土曜休です。しかし、このスケジュールの通りに休めるわけではなく、2022年の春から初夏にかけては、毎日、賃金0円で10時間/日以上の日曜出勤が続いていました。

しかも、所属上長の指示は、定時(17時)になったら必ずタイムカードを打刻し、帰宅できる限度である22時まではそのまま勤務しろ、とのことでした。
また、定時以降に社長に会うと残業しているのがバレるから、定時以降は職場を離れずに社長が立ち寄る事務室付近に近くな、との指示がありました。

こうした業態が続いたため、家族の勧めもあり、管轄の労働基準監督署に届けることに決めました。

その後の経過については、Part2で書こうと思います。