労基署に行く Part3

労基署に届けた日から、丁度1週間後に労基署(応対をしていただいた方)から電話があり、1週間後(届出からに丁度2週間後)抜き打ちで立ち入り検査をするとのことでした。
その後、全く変化はなく、相変わらず遅い時間まで、無償での残業を続けていました。労基署から電話を受けてから1週間経ちましたが、いつも通りの勤務で、抜き打ちは検査は明日以降なのかなあ、と思っていました。

夕方の定時時間が過ぎて1~2分経った時、所属上長から「今日は、君の代わりに課長が勤務に入るから、今日は帰っていい」という指示を受け、この日は定時に帰宅しました。この時は、既に立ち入り検査が行われていることを知らずにいたのですが…

翌日、いつも通りに出勤したら、私の同僚から、「労基署に行ったんだって」と声をかけられました。労基署は昨日の内に、立ち入り調査を行っていたのです。昼の休憩時間に携帯電話を見たら、労基署から電話が入っていたので、労基署に折り返し電話をしました。

労基署の担当者の方と電話が繋がりましたが、電話の内容は、以下の通りです。

・昨日から調査を行っているが、あなたは、今の時点までそのことを知らされずに勤務しているか。
・昨日、社内で従業員に対して聞き取り調査を行い、私(及び部署全体)が時間外労働を行っていることについては証言があったものの、いつの日に何時まで残業していたかまでは解らない。
・明日も労基署の担当者の方が会社に出向いて、引き続き調査を行う。

とのことでした。なお、私は、この日以降毎日定時に帰宅することになりました。

翌日の朝、出勤すると、私の同僚から、「今、社内で大騒ぎになっているぞ」と聞かされました。恐らく、労基署の担当者の方が、各部署を回られて調査をされたのでしょう。

このあと、労基署から私宛に電話があり、折返し電話をしたところ、私の所属部署に関しての質問があり、会社の組織(同僚や所属上長など)について聞かれました。その後で、現場の課長の上(無賃での残業を指示した所属上長)の上長は何という方ですか、と聞かれたので、私は、その名前をフルネームで答えました。この後、更に調査を続けるということでした。

このあと、別の日に労基署から私宛に電話があり、立ち入り調査に対しての結果が伝えられました。その結果、会社は「実際の勤務時間の記録が残っている以上、会社としても認めざるを得ませんね」と回答があったそうで、私が提出した、時間外労働時間の明細の通りの残業手当が、後日支払われるだろうということでした。立ち入り調査については、この時点で終了となり、不払い分の残業代が、後日会社から支給されることが、「内定」しました。

また、翌日(だったと思います)に、私の同僚が、勤務時間中に労基署の聞き取り調査(個別に各40分~90分程度)を受けました。
私の同僚は、無賃で深夜(または終日)残業(長い場合で午前9時位まで。この場合の1日の勤務時間は23時間以上)を年中行っていたのですが、日報に記載者名を記入していた分に関しては、不払い分として認められ、後日その分が支払われたそうです。(公共交通機関を使わないで通勤している人は、納品の関係から、当日の全工程が終了するまで勤務することが常態化しています)

Part4では、実際に未払の残業代が支払われるまでの経過をお話します。